怖さ:0
町の妖怪
出没地域:高野山

 名前に童子とつく妖怪はいくらかいる。童子を「どうじ」と読む酒呑童子や茨木童子は怖い鬼の姿で表現されるのに対し、座敷童子や寺童子のように「わらし」と読むものは、かわいらしい子供姿に表現される。「わらし」と読む事によって、単に子供の姿を指すためである。寺童子と座敷童子は仲間といってよく、どちらも福の神的で怖い妖怪ではない。容姿は垂れ髪の小さな男の子で、赤い着物を着ているとされる。高野山にある寺院の離れや座敷に隠れ棲み、いつも人目につかない暗闇から、寺やお坊さんの無事を見守っているという。
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 妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。

(ニュース和歌山/2018年2月17日更新)