『もっちゃう もっちゃう もうもっちゃう』 作・絵 土屋富士夫(徳間書店)

 「おしっこがしたい!」と、デパートに飛びこんだひでくん。ところがトイレは工事中。3階のトイレめざして、あわててエレベーターに乗ったら、なんとエレベーターは屋上行き。「もっちゃう もっちゃう もうもっちゃう」と、冷や汗をかきながら階段を下りるひでくん。キリンやコウモリがトイレに案内してくれたけど、人間が使えない奇妙なトイレばかり…。やっとトイレに着いた!と思ったら、トイレは迷路の奥。こんなのひど〜い!

 読み聞かせをすると、読み手も焦ってきて、「もっちゃう もっちゃう もうもっちゃう」の台詞がどんどん早口に。おしっこを我慢したことのあるみんなに捧げる絵本です。

(和歌山市民図書館司書 額田美那子)

(ニュース和歌山/2018年2月28日更新)