怖さ:2
町の妖怪
出没地域:和歌山市

 昔、 和歌山市の高松から和歌浦にかけて松並木が続き、そこに茶屋が3軒ほどあった。それぞれ美しい女を雇い、繁盛していた。そこに目をつけたのが、この松林に棲む性悪の女狐。人間の美女に化け、道行く人に悪さをする。城から退治に出た若侍らはまんまと狐に化かされる始末。そこで登場したのが、文武に優れた関戸加茂四郎という侍。騙されたふりをして狐に着いていき、ころあいを見計らって懐にしたためた石を投げつけて退治した。その後、女狐は悪さをしなくなったが、加茂四郎がここを通ると、松の上から小石が降った。

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(ニュース和歌山/2019年12月14日更新)