前回に続き、明治末期の片男波海岸です。

 砂岩の切り石を敷き詰めた堤防が奥まで続いています。人だかりが見えるのは魚市場です。その奥に米栄旅館、蛭子(えびす)社(現存)と続きます。

 明治四十四年には第一トンネルが開通し、蛭子社の前を通じる道路が開設されますが、まだその段階ではないようです。観光開発の手が入る直前です。先にも触れた山の中腹と尾根筋の禿山がよく見えます。

 紀国堂=和歌山市ト半町、県建築士会館1階=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します。

(ニュース和歌山/2020年1月11日更新)