和歌山・大阪の府県境の境谷川に架かる境橋です。当時は小規模な木橋です。大阪側からの撮影です。

 橋の右手の山腹には1930(昭和5)年6月に天王寺~東和歌山間を結んで阪和電気鉄道が開通しますが、その敷設工事はまだ行われていないようです。

 橋の大阪側は、勝海舟や坂本龍馬がかかわったことでも知られる土佐藩士広井磐之助の敵討ち(1863年)の現場です。現況写真の左側には2003(平成15)年に建立された石碑があって、正式な仇討ち免許を得た日本最後の仇討ちがあった場所といわれています。

 紀国堂店主、溝端佳則さんの古写真を紹介します。

写真中=ちょうど府県境にある橋

(ニュース和歌山/2021年9月18日更新)