怖さ:0
家の妖怪
出没地域:和歌山市

 私が担当するラジオ番組のリスナーAさんから、「一度だけ座敷童子を見ました」とお便りが届いた。その日、幼稚園に通うAさんの子どもが友達を連れて帰ってきた。その中に一人、甚平さんを着た子がおり、「今時、珍しいな」と思ったそうだ。子どもたちを部屋に通し、おやつを人数分持っていくと、一人の子が「おばちゃん、一つ多いよ」という。「え?」ともう一度、子どもたちの方を見ると、甚平さんを着た子が部屋の窓に腰をかけて、ニコニコ笑いながら手を振っている。「危ない!」と思った瞬間、その子はスーッと消えた。大人に見え、子どもに見えない座敷童子…。初めて聞く話だった。

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(ニュース和歌山/2021年11月20日更新)