怖さ:0
山の妖怪
出没地域:和歌山県全域

 昔、長旅のため、足にマメができた男が、草履を脱いで足を休めていた。そのうち、うとうとと眠ってしまい、やがて足元のひんやりした感覚で目が覚めた。見ると、足に大きなナメクジが這っているではないか。払い落とそうかと思ったが、痛んだマメを覆うように這うナメクジの動きが気持ちよくて、そのままにした。やがてナメクジは足から離れ、どこかへ去っていった。ナメクジが這った後の足は痛みも消え、マメもすっかり治っていたという。

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(ニュース和歌山/2021年11月27日更新)