「もしも宝くじに当たったら…」。そんな一攫千金の夢を、和歌山人の本音、関心を読み解く「よもやまリサーチリターンズ」で尋ねました。

 1位は家・土地を買うです。「大地震にも津波にも負けない家を」(40代女性)、「マンションを買い、家賃収入に」(50代女性)、「年老いた母のため、実家をバリアフリーに」(50代男性)とのコメントが。また、いずれも60代女性から、「ワンルームを購入し、一人の自由な時間を過ごす」「甲子園の近くにマンションを買い、阪神タイガースの試合を見に行く」と夢が膨らむ声が聞かれました。

 きん差の2位は旅行です。「親孝行に船で世界一周」(30代女性)や「感染症対策で、移動も宿泊も食事もすべて貸し切りの家族旅行」(50代女性)、「ラグビーW杯の応援に海外へ」(60代男性)。さらには「宇宙旅行」(70代女性ほか)との声も。予算を気にしない旅行があこがれのようです。

 倹約家らしさが出たのは4位の貯金です。「老後が不安なので貯金」(60代男性ほか)や「持ったことのない大金はまず銀行へ」(70代女性)。堅実ですね。

 一方、社会を良くしたいとの思いを持つ人もいます。「砂防をつくり、災害に備える」(70代女性)、「地元の小学校に楽器を寄贈し、ボランティアで指導」(80代女性)、「すご腕の栄養士を雇い、勤務先の保育園の給食を見直す」(50代女性)といった案が届きました。

 また、「羽生結弦アイスショーを企画」(70代女性)、「BTSのライブをVIP席で見る」(40代女性)、「馬主になり、優雅にレースを鑑賞」(30代男性)など趣味に関するものも。皆さんの夢が叶う日が楽しみです。

ファイナンシャルプランナーの北村由紀さん

 夢あふれる宝くじにも堅実な県民性が見えますね。当選の秘けつは買い続けることだそう。外れても販売総額の約40%は社会に役立つ公共事業に活用されます。買いすぎは禁物ですが、計画的な購入なら、夢を買いながら社会貢献できる素敵なお金の使い方ですね。

(ニュース和歌山/2022年8月13日更新)