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 和歌山市の絵本作家、のしさやかさんが12月、『おいしい ふくやさん』をひさかたチャイルドから出版した。幼稚園や保育所で定期購読される月刊絵本「おはなしチャイルド」で好評だった同作をハードカバーにして一般販売。「『食べ物が服を着る』というアイデアを面白く、分かりやすく広げました。食べ物に興味を持ち、食事を楽しむきっかけにして」と望んでいる。

 大学時代、人形劇団に所属し、子どもたちとふれ合う中で児童文学に興味を持ったのしさん。卒業後は絵本教室や海外の大学で学び、同市の観光キャラクター「吉宗くん」を手がけるなどイラストレーターとして活躍する。2012年に『おとうさんのせなか』で絵本作家デビューした。『おいしい ふくやさん』は15年4月に発行した年長児向けの月刊絵本に登場。読者アンケートで年度内人気1位だったため、一般販売を決めた。

 おいしくなりたい食べ物たちが、年に1度開かれる「うまいもんコンテスト」に向け、服屋「はごろもや」へ。むきエビは天ぷらの衣、おむすびはのり、五目寿司は揚げと、それぞれの食材にあった〝服〟を購入していく。コンテストの直前、同じ〝服〟を着た出場者の多さに驚いた天ぷらエビとおむすびが考えたアイデアは──。
 絵は、のりの種類、テーブルに置かれた雑誌のタイトル、豊富な調味料と細部までこだわった。「子どもは細かなところまで見てくれるので、何度見ても新しい発見ができるよう描きました」とのしさん。「訪れる客(食材)に何を着せようか、楽しみながら読んでほしい」と願っている。

 1296円。25×22㌢、32㌻。同社(03・3813・7726)。

写真=「食事を楽しむきっかけに」とのしさん

(2017年1月7日号掲載)