和歌浦の明光商店街とその周辺の町おこしにと、和歌山工業高校建築科3年生15人が歩いて街を調査し、商店街にある店、休憩スペース、消火器設置場所を3種類のマップにまとめた。休憩スペースを担当した喜夛美来さんは「地元の人たちの井戸端会議をしている風景がこのマップを作るヒントになりました。歩いてみて、思っていたより緑が多く、きれいに手入れされた庭が多い町だと思いました」と笑顔を見せる。

和工生 3種類の地図作成

 昨年、高校生が建築設計のアイデアを競う建築甲子園で、明光商店街の空き家や空き地を調べた。この時、消火器の場所も調査しており、さらに追加のテーマを考え、3種類のマップにした。

 火事対策のために作ったマップは、消火器のほか、消火栓は青い四角、井戸は緑の丸印で示した。商店街の地図では、青果店やイタリア料理店、美容室などを写真付きで紹介。ベンチや階段、大きな石といった座れる場所を教える休憩スペースの地図には、癒やしスポットとして、手入れされた庭も掲載した。

 消火器・消火栓マップを担当した石井星矢さんは「消火器は主に古い木造の建物が多いところに設置されていて、新しい建物が並ぶ地域に少ないことに気付いた。町の人たちも消火器の場所は把握してなかったようで、喜んでくれました」とにっこり。

 マップはJR和歌山駅、ゴトウ本店和歌浦店などで配布中。 

写真=それぞれが担当したマップを持ち寄る生徒たち

(ニュース和歌山/2019年10月26日更新)