和歌山県eスポーツ連合 初の企業対抗戦

 新型コロナウイルス禍の新たな異業種交流として、和歌山eスポーツ連合は9月23日、インターネットを使ってテレビゲームで対戦する企業対抗戦を初開催した。谷本翔太代表は「企業間交流が希薄になっているとの声を聞き、ゲームならオンラインでコミュニケーションの場をつくれると企画しました。ユーチューブで生配信を行い、全国に向けて和歌山の企業をPRできる機会にもなりました」と熱を込める。

 同連合は対戦型ゲームを競技とする「eスポーツ」を県内で普及させるため、昨年10月に発足した。大会にはアドベンチャーワールドや和歌山市役所など企業や自治体を中心に、学生を含めた13チームが参加した。

 今回使ったゲームは、車を操ってサッカーをする「ロケットリーグ」。2人1組によるトーナメント戦で、選手はそれぞれ自宅や会社でプレーした。試合前には各企業のPR時間を設け、多い時には100人以上が視聴した。

 し烈な優勝争いを制した和歌山コンピュータビジネス専門学校の職員、平岩克己さんは「来年度からeスポーツに関するカリキュラムを新設するため、事前に触れておこうとエントリーした。楽しみながら交流を深められるので次回も参加したい」。スズキモーター和歌山の森英雄さんは「コロナ禍でわざわざ集まらなくても、画面越しに顔を見て話せるし、場所を選ばずつながれるのは、新しい交流のスタイルになっていくと感じた」と話していた。

 今後は3ヵ月ごとに開催する予定。詳細は同連合HP

写真=遠く離れた相手とゲームをしながら交流を図る

(ニュース和歌山/2021年10月2日更新)