2015070803gura

 読者598人中、約4割の236人が答え、1位に輝いたのが「鯨の竜田揚げ」です。40〜70歳代の支持が高く、「鶏の唐揚げがあまりない時代にすごくおいしかった」(57歳女性)、「昭和30年代の小学生は日々お腹をすかせていた。家では野菜の煮物ばかりで、洋風な竜田揚げがごちそうだった」(67歳男性)と時代背景に照らしたエピソードがたくさん届きました。

  2位は給食の定番、カレーライスです。「芳しい香りと大鍋で大量に作るカレーはたまらない」(71歳男性)、「皆おかわりの連続で容器は空っぽだった」(32歳女性)といつの時代も愛される一品のようです。

 3位のコッペパンは、「貴重品だったので、家に持ち帰って家族と分けて食べた」(79歳男性)、「マーガリンをつけて食べるとおいしかった」(35歳男性)。素朴な味を思い出します。続く4位の揚げパンは「小学生の時、1番楽しみにしていた」(13歳男性)、「月1で出てくるかこないかのレアさが良い」(19歳女性)など13歳〜94歳の幅広い世代から支持されました。

2015070803kuzia

 ランキング外では、そぼろ丼やクリームシチュー、八宝菜、干しぶどうパンにフルーツポンチ、きなこマカロニなどが並びました。

 和歌山県教委、指導栄養士の鎌田敦子さん…鯨の竜田揚げは、お肉が珍しい時代にたんぱく源として好まれ、今では伝統的な食文化を継承するために提供されています。戦後の栄養改善から、現在の食育へと主な意味合いは変わりましたが、学校給食は今も昔も、子どもたちの楽しみの一つです。

写真=鯨の竜田揚げは今も人気の献立

(ニュース和歌山2015年7月8日号掲載)