和歌山市立博物館(同市湊本町)の入口周辺に住み着いた一匹の猫が「猫館長」として親しまれている。同館の公式ツイッターに登場し、少しひねったつぶやきで話題に。地域で見守られて暮らし、最近は猫館長にひと目会おうと訪れる人の姿がある。  オスで推定5歳。近所に住んでいた人が引っ越す際に置き去りにしたとみられ、去勢は済まされている。全身は白く、耳の近くと体に黒いはん点があり、人懐っこい性格でマスコット的存在となっている。

16071301_catekityou 同館は今春から、この猫を公式ツイッターの広報役に〝採用〟した。催しや休館の案内に合わせ、愛くるしい姿を画像や動画で発信する。

 話題となったのは4、5月に東京で開かれた伊藤若冲展に合わせたツイート。連日4時間待ちの若冲展を尻目に、「待ち時間終日0分です」との看板の前に横たわる写真を掲載した。リツイートが2356件にのぼり、「この猫は何?」「猫を館長に」とコメントが飛び交い、ネットニュースのハフィントンポスト日本版でも取り上げられた。

 近藤壮学芸員は「首をなでると、すぐのどをごろごろ言わせます。上機嫌の印です。貴志駅の猫駅長の例もあったので、館の象徴として宣伝に一役買ってほしい」と期待。「ミル」と呼んでかわいがる女性は「捨てられたかわいそうな猫なので、みんなで大切にしてほしい。猫を飼っている人は責任を持つことを忘れないで」と語る。

 最近は存在が知られるようになり、受け付けで「館長いますか?」との問いかけに「どちらの館長でしょうか」と答えることも。額田雅裕館長は「猫と一緒に、博物館ももっと地域に親しまれるようにしたい」と話している。

 写真=猫館長のご機嫌をうかがう近藤学芸員

(ニュース和歌山7月13日号掲載)