新年を迎えたような、すがすがしい令和の幕開けです。時代の節目にあたり、和歌山の様々な分野で活躍する9人に、新たな時代への意気込みを〝宣誓〟していただきました。

 

アルテリーヴォ和歌山選手

 久保裕一さん(30)

 ジェフ千葉や水戸ホーリーホックなどのJリーグチームでプレーし、今年、地元のアルテリーヴォに入りました。自分はうまいタイプではなく、〝我武者羅〟なプレーが持ち味。このチームをJリーグに昇格させるため、戻って来ましたので、応援よろしくお願いします!

 

 

智辯和歌山高校野球部名誉監督

 髙嶋仁さん(72)

 座右の銘のひとつ、「栄光は一瞬、努力は一生」から〝一瞬の光〟としました。卒業生たちに何度も贈った言葉です。スポーツだけでなく、何事においても勝負は一瞬。その瞬間に輝くために、努力は一生し続けないといけない。48年間、高校野球に携わったことで、勝つためにはこの思いが必要だと確信している。これからも伝えていきたい言葉ですね。

 

 

Fun×Famキャプテン

 須左美静奈さん(18)

 地域密着型アイドルとして歌とダンスで和歌山の魅力を届け、5月3日に公演1000回目を達成しました。次の目標は令和3年に迎えるチーム〝結成10周年〟です。こうした節目やライブを大切にしつつ、緊張感と舞台に立てる喜びを胸に、新時代を駆け抜けてゆきます。

 

 

グラフィット社長

 鳴海禎造さん(38)

 流行や経済が遅れがちと言われる和歌山の田舎や自然が見直されています。電動ハイブリッドバイクを開発しましたが、新時代は自動運転や空飛ぶバイクなど最先端を追わず、和歌山の良さを積み上げた、暮らしと街を結ぶ乗り物を届けます。

 

 

城プロジェクト代表理事

 川島寛昭さん(64)

 おもてなし忍者やお天守茶屋を運営し、和歌山城を盛り上げています。今、政治不信や虐待問題など、様々な場面で〝信頼〟がなくなりつつあるように思います。来城者も同様、安心して観光し、また来たくなるよう、〝信頼〟を積み重ね、発信したい。

 

 

落語家

 桂枝曾丸さん(50)

 50歳、若者と高齢者の間の世代です。互いの世代を〝つなぐ〟役割を果たしたい。防災や、地域で孤立する人を生まないためにも、これからは隣近所をはじめ社会のつながりを見直さないといけません。人をつなげ、明るい時代につなげます。

 

 

 

元タカラジェンヌ

 天翔りいらさん(30)

 私自身、今も東京や大阪などで舞台に立つ一方、紀美野町のりら創造芸術高校で特別講師を務め、また、和歌山の子どもたちにミュージカルの指導もしています。相手の思いをくみ取りながら、自分の思いを伝えられる子どもたちを、〝自己表現〟力が求められる舞台芸術を通し、育てていきたいと思います。

 

 

お城の動物園飼育員

 木村明日香さん(25)

 幼い時から動物が好きで、専門学校で獣医学や飼育学を学びました。この動物園は、人も動物もみんな仲が良いのが自慢です。令和の時代も、遊びに来てくれる人に有意義な時間を過ごしてもらえるよう、手を取り合って良い環境をつくっていきます。

 

総本家駿河屋社長

 岡本良太さん(44)

 〝和〟は色んなことを結びつける言葉で、営業再開から5年、続けて来られたのは人と人の〝和〟があってこそ。駿河屋が紀州藩に入って400年を迎え、ようかんや本ノ字饅頭といった伝統の味を守りつつ、時代に合った和菓子を作り続けます。

(ニュース和歌山/2019年5月4日更新)