《回答者》
♦外科
楽クリニック
藤田 定則院長

 下肢静脈瘤の症状には、足表面のぼこぼこした血管、だるさ、むくみ、こむら返り、色素沈着、皮膚の硬化などがあり、たまに痛みを訴えられる方がいます。

 静脈瘤は、足の静脈血管内の血液逆流防止弁が壊れて発症します。それが原因となり、血流が悪化し、足表面の血管に血液の固まり(血栓)ができることがまれにあります。その血栓が血管につまり、炎症を起こすことを、「血栓性静脈炎」といいます。静脈とその周辺の皮膚が、赤く腫れ、痛みを伴うのが主な症状です。痛みが小さな範囲に限定しているなら、炎症や痛みを抑える薬で経過観察します。重症化することはあまりないのですが、痛みが広がっていく場合もありますので、必ず医療機関を受診しましょう。

 注意したいのが、表面の血管ではなく、深部の静脈血管に血栓ができ、足全体が急に腫れてくる「深部静脈血栓症」です。片側だけによくみられ、痛みも伴うことがある病気です。深部静脈血栓症は、足の静脈に逆流がない人でも発症します。血栓が深部静脈内を流れていき、それが肺に向かってしまうと、肺血栓塞栓症という命に関わる事態となってしまいます。症状発生時は、ただちに治療が必要です。ご注意ください。

(ニュース和歌山/2026年7月18日更新)