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 キリンビールの売上をもとに社会福祉活動に助成するキリン福祉財団は4月、県内で子育てを支援する2団体にそれぞれ30万円を贈った(写真)。キリンビールマーケティング和歌山支社の伊村正明支社長は「将来、日本や和歌山を支える子どもがのびのび育つ地域になるよう応援したい。地元の活性化につなげていければ」と話していた。

 支援事業は1995年度に始め、今年は全国の126団体へ3505万円を助成する。県内で選ばれた、貧困や孤食の問題を抱える子と家族を支える「子どもの生活支援ネットワーク こ・はうす」の馬場潔子さんは「労働条件や仕事の現実が学べる中高生向けの講座など夢を描ける取り組みに生かします」。また、不登校やひきこもり者の居場所づくりに取り組むレインボーハウスの大西博子事務局長は「家族や地域で見守る目が温かくなるよう、活動の幅を広げたい」と意気込んでいた。

(ニュース和歌山2016年5月14日号掲載)