ニュース和歌山の人気連載「マエオカテツヤの妖怪大図鑑」のイラストを展示した〝妖怪電車〟が3月17日(土)〜4月19日(木)、和歌山電鐵貴志川線を走る。企画したのは、和歌山城の観光客を忍者姿でもてなす和歌山大学生が中心のグループ「kohezo」。3月21日(水)は妖怪にふんしてのイベントもあり、井澤耕平代表は「妖怪姿でいるだけで、見た子どもたちは自然と笑顔になる。地域の活性化や貴志川線利用促進の一助になれば」と張り切っている。

企画は和歌山城の〝忍者〟

 和歌山城内で忍者の格好をして待機し、観光客を案内したり、車いすやベビーカー利用者の登城をサポートしたりと、おもてなし活動に取り組む会、城プロジェクト。この会に入って1年半の井澤さんは昨年2月、和歌山城で開かれた忍者と妖怪が登場するイベントを手伝った。

 「妖怪の格好をしていると、子どもたちが笑いながら寄って来てくれるし、やってる僕らも楽しかった。妖怪にはそんな魅力があるんだと肌で感じました」。この妖怪の力で貴志川線の乗客増に貢献しようと考えたのが、今回の妖怪電車だ。

 車内の中づりや壁面にイラスト約70点を展示する。この展示のほか、貴志川線4駅に掲示した問題を見て答えるクイズラリーも実施する。

 期間中の3月21日(水)は妖怪にふんしたスタッフがもてなす2つの企画を実施。和歌山─伊太祈曽間のどこかの駅から乗り込む妖怪がクイズを出す「妖怪電車に妖怪現る!」、妖怪をあしらった巻き寿司やまんじゅうを販売する「妖怪基地」と、妖怪づくしの1日だ。

 車両は前と後に、連載を担当する漫画家、マエオカさんが手掛けたヘッドマークを付けて走る。マエオカさんは「貴志川線の沿線は、昔から変わらぬ自然豊かな景色がまだまだ多いと思います。イラストで紹介している妖怪たちが『昔はあんなところにいたのかも』など、車窓から広がる風景も合わせて楽しんでもらいたい」と願っている。

 期間中、妖怪電車の運休日もある。運行日や時間は和歌山電鐵HP、または同社(073・478・0110)。

写真=3月21日に伊太祈曽駅で開くイベント「妖怪基地」では妖怪姿でおもてなし

(ニュース和歌山/2018年3月3日更新)