陸奥宗光顕彰する市民が植樹

 明治時代、諸外国との不平等条約の改正に尽力した和歌山市出身の陸奥宗光(1844~97)。同市岡山丁の岡公園にある銅像近くに3月21日、外務省から贈られた桜の苗木を市民グループ「『陸奥宗光 外務大臣』の功績を教育に活かす実行委」が植えた。

 陸奥の没後120年を迎えた昨年、シンポジウムや勉強会を開いた同会。外務省の敷地内にある陸奥の銅像周辺で毎年、見事な桜が咲き誇ることを知り、外務省へ「陸奥の郷里でも桜を咲かせたい」と依頼した。これをきっかけに一昨年、市に枝木が贈られた。

 苗木に成長したソメイヨシノ1本を今回、陸奥の銅像裏に植えた。同会主催の勉強会に参加した小中学生や関係者ら約50人がスコップで根元に土を入れた。同会は「今年は日本がメキシコと初めて平等条約を結んでから130年。7月に学習会、秋にはイベントを開きたい」と描いている。

写真=スコップで土をかける子どもたち

(ニュース和歌山/2018年3月28日更新)