松浦光次郎さん 絵本出版

 観光ガイド和歌山の松浦光次郎さん(53)が子ども向けの観光絵本『ともちゃんのえんそく』を3月31日(土)に自費出版する。地元を案内して20年になる松浦さんによる手作り感あふれる一冊で、「子どもたちのために和歌山市の魅力をかみくだいて書きました。観光地を知る入り口にしてほしい」と話している。

 和歌山城や友ヶ島など和歌山市の観光地を語り部として案内する松浦さん。ガイドに留まらず、これまで『本当はスゴイョ和歌山城』『紀淡海峡に浮かぶ「友ヶ島」』と自ら本にまとめ、見所を発信してきた。観光ガイドブックや冊子は数多く発行されるが、かねてから「観光ガイドは大半が大人向け。子どもたちにも和歌山の良さに目を向けてもらえるものが作れれば」と考えていた。「絵本風にすれば、子どもたちに親しんでもらえる」と思い立ち、昨年、製作に乗り出した。

 主人公は友ヶ島に住むリスのともちゃん。島を出て、加太駅、和歌山市駅、和歌山城、和歌浦、紀三井寺、マリーナシティと一人で巡っていく内容で、行く先々で魅力にびっくりする。加太駅では駅舎が100年前からあることに、和歌山城の石垣は自分の住む島から来たことに驚き、和歌浦では干潟の美しさに感動する。見所も写真をまじえてまとめた。

 「しゃべるのは大丈夫ですが、絵はまったく素人。挑戦でした」と松浦さん。「親子で見てもらって、本を手に市を巡って」と望んでいる。

 A4判、30㌻。1080円。宮脇書店和歌山店と休暇村紀州加太で販売。

写真=和歌山城や紀三井寺など観光名所が舞台

(ニュース和歌山/2018年3月31日更新)