和歌山市本町のGATEで4月7日に行われたシンガーソングライター、スガシカオのコンサート。前座として観客140人を前に透き通った歌声を響かせたのは、紀美野町の音楽専門学校生、ふうかさん(18)だ。「満員のステージは初めてで緊張しましたが、いつもより客席が近く、うなずきながら聴いてくれるお客さんもいた。優しい雰囲気の中、曲を通して伝えたいことを100%の力で投げかけられました」と笑顔を見せる。

 小さいころから歌が好きなふうかさん。星林高校時代は軽音楽部に所属し、引退した昨夏から月に2度、GATEのステージに立つ。

 スガが1月に始めたツアーは、各地で前座を公募。ふうかさんは1人で活動する責任感や寂しさを歌った『はじまり』を新たに作り、応募した。「作曲やギターができるようになったのは去年の7月。活動を始めて1年足らずで選ばれるとは」と驚きを隠さない。

 当日は『はじまり』と、憂うつな雨の後には虹が出ると前向きに歌った『にじ』のオリジナル2曲を披露した。「持ち曲が7曲しかないとスガさんに話すと、『自分のデビュー時は2曲だったから、曲の多さは関係ない。気にせず頑張って』と声を掛けて頂きました。いつか自分がメーンステージに立つのが目標」と目を輝かせる。

写真=ギターで弾き語ったふうかさん

(ニュース和歌山/2018年4月28日更新)