和歌山市直川の直川小学校で1月25日、普段から児童の見守り活動を行う9老人クラブの代表9人から昔の話を聞く交流会が開かれ、6年生33人が机を並べて一緒に給食を食べた。

直川小 老人クラブと交流会

 𠮷田政文さんは、世界の戦争や、第二次世界大戦中に起きた和歌山大空襲について語った。市街地から直川まで真っ黒な姿で食べ物を求めにきた人の様子や、米がなくサツマイモを食べて飢えをしのいだ話を伝えた。

 真剣に耳を傾けていた中田天翔(たかと)くんは「戦争でいいものが食べられなかったのはかわいそうだと思った。戦争をなくしたい」。

 給食中も、「靴を買うお金がなかったから、運動会は裸足で走った」「給食がない時代。いったん家に帰って食べた」との思い出話に、子どもたちは驚いていた。

 興味深く聞いていた中野有理さんは「昔は『勉強するより外で遊べ』と怒られたと聞き、昔に行ってみたくなりました」と声を弾ませていた。

(ニュース和歌山/2019年2月9日更新)