和歌山県は7月19日、県内の中高生を対象に、スマートフォン向け無料通話アプリLINEを活用した教育相談の受け付けを始めた。来年1月31日㊎までの平日に対応。県義務教育課は「スマートフォンやSNSの利用は推奨しないが、窓口が増えることでいじめや自殺などの予防につながる」とみている。

 内閣府の調査によると、2017年度のスマートフォンの所有・利用率は中学生で58・1%、高校生で95・9%。全国の自治体でSNSを活用した教育相談が広がっている。

 県内では昨年、和歌山市が中学生向けに実施。夏に33日間、冬に44日間実施したところ、70人から197件の相談が寄せられた。内容は友人関係が20・2%と最も多く、家庭事情(15・1%)、心身の健康・保健(14・1%)が続いた。

 今回、相談専用アカウントを作成し、友達登録をした生徒から相談を受け付ける。下校後、その日のうちに相談できるよう、時間は㊊~㊎の午後5時~9時とし、臨床心理士などのカウンセラーが対応する。

(ニュース和歌山/2019年7月27日更新)