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 通学路の安全について学ぼうと直川小学校(和歌山市直川)児童は6月7日と8日、通学路の危険な場所を地域のボランティアと共に確認し、地図にまとめた。山本賢(さとし)教頭は「子どもたちの安全意識が高まれば、保護者の安心にもつながる」と見守っている。

 子どもたちの防犯意識を高め、危険な場所を知るのが目的。和歌山県が2013年から進める地域安全マップ作りの一環で、県警、地域安全推進員らが協力し、これまで県内9校で実施しており、同市では初めて作成した。

 7日は、正門から東へ伸びる通学路を児童24人が大人たちと一緒に歩いた。いざという時に子どもたちが駆け込んで保護してもらえる「きしゅう君の家」や、見通しの悪い交差点を確認し、地域安全推進員から交通量の多い時間帯を教わった。

 8日は、歩いて気付いた危険な場所を発表。「用水路の水が増えていて危なかった」「交差点は車が全方向から来る」などの意見を出し合い、地図に書き込んだ。3年の楠琉音(りゅうおん)くんは「ふたのない溝があって危ない場所だと知りました。気をつけて歩きます」。6年の小杉紗矢さんは「いつも歩いている道でも気にしなかった危険な場所があった。通学中に気がつけば下級生にも教えたい」と笑顔を浮かべた。

 完成したマップは校内に掲示し、他の通学ルートでも同様のマップを作成する予定。一緒に作った地域安全推進員の半田徳夫さんは「普段通っている広い道以外に小さな路地などがあるのを知ってもらう機会になった。地域の道路についてよく理解して、安全、安心な通学をしてほしい」と願っている。

写真=地域安全推進員と話し合いながらマップを仕上げていった

(2016年6月18日号掲載)