ローストビーフに牛串、ハンバーグ…。和歌山にある肉料理の名店が並ぶ「ミートフェスわかやま」があす2日(日)まで、和歌山市卜半町の食肉会館(ミートビル)屋上で開かれている。実行委の三浦研祐さんは「イルミネーションにほんのり照らされた市堀川を眺めながら、夜風にあたり、したたる肉汁のうまさに酔いしれて」と語る。

ミートフェス 1970年代初めに建てられた食肉会館は、県内の食肉店が共同で運営し、かつては輸入肉の配給拠点として使っていた。3階建てで、現在は県食肉販売業環境衛生同業組合などの事務所が2階に入るが、空室もあり、遊休不動産の活用で市街地活性化に取り組む紀州まちづくり舎が昨年からプロデュースに乗り出している。今年6月に肉専門のカフェ29、10月には輸入服販売店がオープンした。

 ミートフェスは、肉専用の冷蔵庫やはかりが残り、40年前のなごりを伝えるビルで、地元の肉店の味を堪能してもらおうと、紀州まちづくり舎が実行委を組み初企画。ランプと光のオブジェで輝くガーデン風に演出した屋上に、7つの肉専門店が並ぶ。精肉卸の神戸屋は紀州産オリジナルソーセージを、カフェ29はぶどうの種のオイルと塩こうじに漬け込んだ柔らかいステーキ(写真)とローストビーフ、焼肉店のライオンホルモンはその場で焼けるホルモン料理や牛串を提供する。このほか、石窯ポポロ、職肉屋、カフェマグネット、2日のみインド料理のクシュクシュが出店。

 クラフトビールやワインなどの販売、音楽ライブも。きょう1日(土)は午後5時~10時、2日は午前11時~午後9時。詳細は「ミートフェスわかやま」フェイスブック

(ニュース和歌山2016年10月1日号掲載)