和歌山市出身で関西を中心に活動するジャズシンガー、宮田明奈さん(写真)が初アルバム『ライト&シャドウ』を7月2日にリリースした。アメリカ・ニューヨークで現地のピアノトリオとセッションし収録。「タイトルは、良い時も悪い時も全部ひっくるめて自分という意味を込めました。そうした自分とまっすぐ向き合っていく、元気が出る曲ばかり。応援歌として聞いてほしい」と望んでいる。

ありのままの自分 ジャズに

 3歳から地元の合唱団に所属し、和歌山みなみ子ども劇場の例会で音楽やミュージカルに親しんだ。大阪音楽大学短期大学部でジャズを本格的に学び、卒業後はライブハウスやレストラン、バーの舞台に立つ。英語で歌う機会が多く、語学力の向上と、母国語で歌う人の音楽にふれようと、昨年、アメリカに渡った。

 モントレーで学び、ライブハウスを巡った。旅の中、ニューヨークで共演したピアノトリオ、フィリップ・レムの音楽に衝撃を受けた。「楽譜にとらわれず、気持ちの浮き沈みも含め、感じたまま表現する大切さに改めて気付かされました。一緒に何か形に残そうと決め、アルバム作りに協力してもらいました」

 世界で知られるジャズボーカルの巨匠、ナット・キング・コールが歌った『レット・ゼア・ビー・ラブ』、星空をイメージしたバラード『ソー・メニー・スターズ』など10曲を収録。日本語で歌う『蘇州夜曲』も盛り込んだ。「アメリカ人が思い浮かべるアジアの美しいイメージが音に表れています」と話す。

 2800円。宮田さんのHPやライブ会場で購入可能。発売記念ライブを20日(日)午後5時半、和歌山市土入のかわばた産婦人科内ぱれっとホールで開く。2800円。同院(073・422・6633)。

(ニュース和歌山/2017年8月19日更新)