父の日の6月18日(日)を前に、和歌山市寺内の東部コミュニティセンター図書室に特集コーナーが設けられている。父親がテーマの本やスーツ、ネクタイなどの折り紙作品を展示。企画した職員の中山博之さんは「折り紙は世代を問わずできて、昔遊びの良さを感じられる。親子で折り紙や読書を楽しんでほしい」と望んでいる。

 4万3000冊を所蔵する同図書室。以前から利用者を増やす方法を考えていた中山さんは1年前、「楽しい雰囲気作りに」と折り紙を始めた。専門的に習ったことはなかったが、本やインターネットで折り方を調べ、正月や節分など季節ごとの本の特集展示に合わせ、作品を添えた。来館者から好評で父の日の特集を初めて企画した。

 父子の姿を描いた本を中心に約40冊をまとめて紹介。クリップを曲げて作ったハンガーにかかったスーツ、ネクタイ、シャツの作品も並ぶ。傘や長靴も添え、梅雨の季節感を演出する。「アサガオや手裏剣、鳥などの折り紙作品は来館者から贈られたもの。それらも隣の壁面へ大切に飾っています」と中山さん。

 18日まで。午前10時〜午後8時。金曜休館。本は10冊まで、2週間貸し出し。同館(073・475・0020)。 

写真=父親にちなんだ本や折り紙が並ぶ

(ニュース和歌山/2017年6月14日更新)