干支コレクションアワード

 全国の美術館や博物館が所蔵する虎にちなんだ作品から、ネット投票で1位を決める「ミュージアム干支コレクションアワード2022虎」。わかやま歴史館がエントリーした和歌山城の伏虎像がグランプリに輝いた。

 情報サイト「インターネットミュージアム」が2015年から実施する企画。今年は虎が描かれた絵や張り子の虎など、全国から93作品の応募があった。

 伏虎像は2位の2倍となる3424票を獲得し、頂点に立った。現在の像は2代目で、かつらぎ町出身の工芸作家、角田蘇風(つのだ・そふう)の作品。1958年に和歌山城天守閣が再建されたのを記念し、翌59年に設置された。

 「できた時、猫みたいとよく言われましたが、今では立派に虎像」「昔、和歌山城が花見でにぎわって混雑していたとき、待ち合わせ場所にしていた」──。投票時のメッセージには市民の思い出が添えられた。市和歌山城整備企画課は「約60年の歴史を市民・県民の皆様と歩み、親しまれている存在であると再認識しました」と喜んでいた。

(ニュース和歌山/2022年2月5日更新)