16070205_koryu 和歌山市は連続講座「あなたの街に『居場所』をつくりませんか?」を22日(金)にスタートする。少子高齢化や近所付き合いの希薄化を受け、地域の課題を解決する担い手を養成しようと開く講座で、市高齢者・地域福祉課は「行政だけでなく、自分たちの手で地域をよりよくしたいという機運が高まれば」と期待している。

 和歌山市の65歳以上は1995年が15・0%だったのに対し、2016年5月末現在で28・9%と上昇しており、今後、いっそう少子高齢化が進むとみられる。

 地域ごとに支え合いに力を入れる団体も出てきており、直川地区では一人暮らしの高齢者の生活の困りごとに対応する「お手伝い十人衆」、有功地区では地域内にサロンを開く「ほっとタウン有功」が活動している。

 講座は、交流スペースやコミュニティサロンなど居場所づくりにスポットを当て、みその商店街で食事や趣味の場を提供する「ふれあいの居場所ほっこりさん」を運営するWACわかやまが委託を受けて実施。和歌山大学の金川めぐみ准教授の講義やWACわかやまの中村富子理事長らによる活動報告、県NPOサポートセンターによる資金や組織運営といった実践的な内容を学ぶ。市内の居場所の見学も。

 8日(金)午後1時半から、同市三沢町の中央コミュニティセンターで説明会を実施。講座は7月22日、29日、8月19日、26日、9月9日の各金曜、中央コミュニティセンター、同市手平のビッグ愛ほか。無料。希望者はWACわかやま(073・414・1189)。説明会は申し込み不要。

写真=地域の交流スペースになっているほっこりさん 

(ニュース和歌山2016年7月2日号掲載)