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 子どもの登下校や放課後を犬の散歩中に見回る「ぼうはんパトロール犬」の活動が9月1日、和歌山市福島の福島小学校区で始まった。和歌山北警察署と同市地域安全推進員会和歌山北支部、住民が協力して地域を見守る和歌山県内初の取り組み。パトロール犬1号となったもか吉の飼い主で、同小育友会の吉増江梨子会長は「特別な訓練は必要なく、普段の散歩を少し意識するだけ。多くの飼い主に参加してもらい、事件を未然に防ぎたい」と語る。

 吉増さんは福祉施設や動物愛護教室などで活動するボランティア犬もか吉を育てている。2月に紀の川市で起きた児童殺害事件を受け、「もっと地域のつながりを深めなければ」と、地域安全推進員と散歩時の見守りを提案。北署が賛同し、所轄管内全域で行うことになった。

 パトロール犬として登録された犬の飼い主は、子どもに声掛けし、不審者はいないかを確認しながら朝夕散歩する。不審者や異常を見つけた際は、警察署と小学校へ通報するほか、飼い主間で情報を共有する。

 8月25日の出発式では、もか吉にパトロール犬の目印となる黄色いバンダナが手渡された。北署は「都会に比べ防犯カメラの数が多くないので、飼い主の目は犯罪の抑止力になる。パトロール犬をきっかけに自主防犯の必要性が住民に広がってほしい」と期待する。

 現在6頭が登録しており、今後、北署管内で活動を広げていく。地域安全推進員会和歌山北支部の野畑久則支部長は「推進員だけで手が回らないこともあり、毎日散歩する飼い主が見てくれるのは心強い。散歩する人が多い放課後の時間帯にも目が届くようになる」と喜んでいた。

写真=出発式で目印のバンダナが贈られた

(ニュース和歌山2015年9月5日号掲載)