大阪・関西万博でフィリピン館の建設を手がけた和歌山市小松原通三丁目の株式会社淺川組が、同館の解体後に譲り受けた外装材などを活用し、1階エントランスホールで「万博フィリピン館レガシー展」を開いている。
同館は、現地の職人が編んだかご状のラタンパネルや手織り布の回転パネルが外壁を覆う独創的なデザイン。西尾レントオール株式会社(大阪市)との共同企業体で取り組んだ。山田真一工事担当部長は「海外パビリオンは万博の花。意匠性を尊重する一方、安全を担保するために何度も打ち合わせを重ねました。工期が短かかったこともあり、通常の数倍困難な工事だった」と振り返る。それだけに会期中、長い列を作る来場者を目にした際には、「施工者として代えがたい喜びを感じた」という。
こうした中、社内では「命を懸けて作ったものをこのまま終わらせたくない」との思いが一致。役目を終えた部材を展示する企画が動き出した。
ホールでは、大小のラタンパネル2枚と回転パネル、手織りタペストリー、館名サインなど貴重な実物を公開。館内を歩いているような感覚を味わえる約5分間の映像のほか、公式キャラクター「ミャクミャク」のグッズや関連書籍も用意している。パネル類は実際に触れて感触を楽しむことができる。
山田部長は、「万博に行った方には思い出をたどる空間に、行けなかった方にはフィリピン館に思いを寄せてもらえる場にしました。ぜひ気軽に足を運んでほしい」と呼びかけている。
会期は来年3月末までを予定。午前8時半〜午後5時。自由に入場し、観覧できる。土日祝休み。問い合わせは同社(073・423・7161、中西さん、玉井さん)。
(ニュース和歌山/2026年6月6日更新)
























