《回答者》
◆総合診療科・外科
貴志川リハビリテーション病院
西村 和彦院長
動脈硬化とは、全身に血液を送る血管が、何らかの原因で弾力性を失い、硬くなったり内腔が狭くなったりする状態を指します。初期症状はほとんどありませんが、進行すると血流が悪くなり、放置すると心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる重大な病気の原因となります。
動脈硬化の主な原因は加齢や血管の老化ですが、脂質異常症・高血圧症・糖尿病・喫煙習慣・運動不足・肥満・ストレスなどが重なることで進行が早まります。
動脈硬化が進行すると、心臓では狭心症・心筋梗塞、脳では脳梗塞・脳出血、足では閉塞性動脈硬化症(歩行時の痛みやしびれ)、腎臓では慢性腎臓病・腎不全などの病気が引き起こされます。
動脈硬化は「沈黙の病気」と呼ばれ自覚症状が乏しいため、予防と対策については生活習慣の改善と定期的な検査が重要になります。食事は塩分・糖分・脂質を控え、野菜・海藻・大豆製品・青魚を積極的に摂りましょう。ウォーキングなどの有酸素運動の習慣化や禁煙も大切です。健康診断で血圧・血糖値・中性脂肪・コレステロール値などをチェックするとともに、頚動脈エコーやABI検査を受けて早期発見・早期治療を心がけましょう。
(ニュース和歌山/2026年6月27日更新)


























