福外科病院 左下腹部 腫れ

《回答者》
◆消化器外科・一般外科
福外科病院
消化器外科専門医
大腸肛門病専門医
消化器病専門医
福 昭人院長

 大腸がんは日本で最も多いがんの一つです。高齢になるほど増えますが、早期発見できれば十分に治癒が期待できます。初期は症状が分かりにくいものの、血便、便が細くなる、便秘と下痢を繰り返す、腹痛、貧血、体重減少などがあります。痔だと思っていたら大腸がんだったケースもあり、血便が続く場合は早目の受診をお勧めします。

 診断で重要なのは大腸内視鏡検査で、病変を直接観察し、必要に応じて組織を採取し確定診断を行います。CT検査で転移や進行度も評価します。治療は進行度により異なり、早期がんでは内視鏡での切除が可能な場合があります。進行がんでは手術が基本で、周囲のリンパ節も含めて切除します。近年は傷が小さく回復が早い腹腔鏡手術が広く行われており、状況によっては開腹手術を選択することもあります。

 手術後は病理検査の結果をもとに、再発予防のため抗がん剤治療を追加することがあります。転移があっても、切除や薬物療法を組み合わせ長期生存が期待できる患者さんも増えています。

 早期発見が何より重要です。40歳を過ぎたら便潜血検査を定期的に受けましょう。

(ニュース和歌山/2026年7月19日更新)