おいしい果物がたくさんとれ、「フルーツのまち」として魅力を発信する紀の川市に、どの実がおいしいか調べて分けるJA紀の里農産物流通センターという場所があります。今が旬のキウイを大きさや甘さで分ける様子を見学しました。

①到着→保管

 農家から畑で収穫した果物入りのコンテナを受け取り、冷蔵庫に入れます。温度は、果物の種類で変えて保管します。キウイの場合は2度。ハッサクは少し高い5度で冷蔵します。

②糖度を確認

 冷蔵庫から出したキウイを糖度(甘さの程度)センサーという機械に入れ(写真)、特別な光を当てて、通り抜けた光の強さを測り、何が含まれているのかを見て、甘さ、酸っぱさ、どれぐらい熟しているかなどを調べます。専用のカメラで大きさや形、色も調べます。キウイは1秒に3個のスピードで読み取り、食卓に並ぶ時に糖度15度ぐらいになるものを選びます。

③出 荷

 調べ終えた果物は種類を表す品種、形や色で決まる等級、大きさで決まる階級で分けます。箱詰め前にもう一度、人の目で傷がないか確認。キウイは2つの等級と8つの階級に分け、箱に入れて出荷します。

写真=キウイのブランド「紀の姫」を箱詰め

 

フルーツ王国から全国へ

 JA紀の里販売促進課の倉本孝紀さん…和歌山はみかんや柿など収穫量全国1位の果物が多いフルーツ王国。おいしいものを全国の人に食べてもらえるよう、人と機械が協力して選んで出荷しています。

 

(ニュース和歌山/2018年4月11日更新)