地震、津波、洪水と災害が多い日本。いざという時、命を守ることが第一ですが、避難する際、忘れずに持ってほしいのが「非常持ち出し袋」です。何が、どのくらい必要か、和歌山市地域安全課の田尻和正さんに準備のポイントを聞きました。

軽く、小さく

 非常持ち出し品を入れるのは、避難時に両手が使えるようリュックサックがおすすめです。また、玄関やその近くの部屋、車など、すぐ持ち出せる所に置いておきましょう。

 リュックに詰めるのは最低1日分。避難所へ逃げられなかった場合に過ごすための量です。左のチェック表を全てそろえると、重さはおよそ10〜15㌔になります。田尻さんは「トイレットペーパーは芯を抜けば押しつぶして小さくできます。ブランケットも布はかさばるので、アルミ製の寝袋を。コンパクトで、真冬でも風を通さず保温性が高く、暖かい」とアドバイスします。

 リュックの中身は季節ごとにチェックを。着替えることが多い夏は下着をたくさん、冬は上着が欠かせません。防災グッズは和歌山市消防局の防災学習センター(※)で見ることができます。

普段から食べよう

 生きる上で欠かせない食事。非常食と言えば乾パンが思い浮かびますが、最近は種類が豊富です。お湯か水を入れると食べられるアルファ化米は炊き込みご飯、ひじきご飯と色々あり、レトルト食品はハンバーグや肉じゃが、缶詰はキャラクター入りのビスケットやマフィンもあります。

 これらは、ホームセンターやアウトドア用品店で買えます。田尻さんは「長く置いておける非常食は値段が高いので、普段食べるレトルトカレーなどをリュックに詰め、食べるごとに新品に入れ替えると、いつも新しい物が入った状態になります」と話しています。

写真=災害の時、何がほしいか考えて

防災学習センター…和歌山市八番丁12、午前9時〜午後5時。月曜休み。入場無料。同館(073・423・0119)。

(ニュース和歌山/2018年8月22日更新)