学校や街中で、赤い羽根を付けた人を見るようになりました。10月1日に始まった「赤い羽根共同募金」で寄付した人たちです。募金活動は来年3月31日(日)まで、全国で行われます。どのくらい寄付が集まり、何に使われているのか、注目してみましょう。

70年続く助け合い

 毎年、10月から6ヵ月間、全国で行われる募金は71年前の1947年、戦争で家や家族をなくした人たちを応援するために始まりました。寄付した人に、「勇気と良い行い」のシンボル、赤い羽根が贈られます。

 地域のボランティアや様々な団体が募金活動を行い、2017年度は全国で179億円、和歌山県でも1億2500万円集まりました。

 和歌山県で集まった寄付は、和歌山県内で配られます。昨年は、約170の施設やボランティア団体に贈られました。障害者が利用する施設は車いすを、刑務所から出た人が一時的に暮らす施設はベッド、テレビなどを買いました。

地域の活動に

 寄付は、ボランティア活動にも使われます。海南市では、子どもたちの地域での活動に生かされました。夏休み中、小中学生が老人ホームで夏祭りを手伝い、街でゴミを拾い、盲導犬とふれあい、小さな子と遊ぶなど13種類の活動に合わせて158人が参加しました。

 企画した海南市社会福祉協議会の木村朋美さんは「小さな子やお年寄り、目の見えない人とふれあうことで、社会への理解が深まり、知らなかった職業に興味をもつきっかけになっています」と笑顔を見せます。

 一人ひとりの寄付が、色んな場面で笑顔を広げています。

写真=寄付を生かして行われたボランティア活動

 

クイズ:次の色の羽根は何の募金?

①赤 ②緑 ③青 ④水 ⑤黄 ⑥白

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【答え】
①共同募金
②森林作り
③海の事故を防ぐ活動
④水難遺児の支援
⑤腎臓移植の支援
⑥青少年赤十字の活動

(ニュース和歌山/2018年10月10日更新)