信愛女子中高 酒井慎也教諭 リカジョ賞受賞

 女子児童や生徒の理系分野への関心を深める取り組みを表彰する日産財団のリカジョ賞グランプリに7月24日、和歌山信愛女子中学校・高校の酒井慎也教諭が選ばれた。実験を重視した授業が評価され、「学生のころから理科の実験が好きで、生徒たちに実験の楽しさを感じてもらおうとしたことが評価されうれしい」と話す。

 「理科への苦手意識の克服は、まずは体験」と、昨年担当した中学2年生で、物理や化学を学ぶ「理科1分野」の実験回数を、一昨年の10回未満から58回へ大幅に増やした。すると、生徒から、「また実験がしたい」「座学より楽しい」と好評で、レポートもイラストなどで分かりやすく書かれたものが増え、理科への関心の高まりを感じた。

 また、科学部の活動で、企業から専用の実験装置を借り、授業内容をより深めたり、ロケット製作を行ったりと発展的な研究活動も評価された。

 酒井教諭は「初めは理科に興味がなかった生徒が、東京に行った際、科学技術館に足を運んだと聞いたとき、理科が好きになったんだとうれしかった。今後はプログラミングをうまく絡めた実験を考えています」と意気込む。

写真=実験を通じ理科の楽しさを伝える酒井教諭(左)

(ニュース和歌山/2019年8月24日更新)