お父さん まなぶ、災害に備えて非常持ち出し袋を用意するぞ。

まなぶ 水、乾パン、懐中電灯、あれ? お父さん、これは?

お父さん 携帯ラジオだよ。東日本大震災のとき、大活躍したんだ。地震のすぐ後、みんな一斉に電話やメールを使ったから通信できなくなり、電気もとまったんでテレビも見られなくなったけど、電池で動くラジオは使えたよ。周りの状況を知る手段として、とても大切なんだぞ。

まなぶ なるほど。和歌山で災害が起きたときも聞けるのかな?

お父さん 和歌山放送という県内全域で放送しているラジオ局がある。ラジオには、広い範囲に届くAM放送と、近い距離に届くFM放送と2種類の電波があり、和歌山放送はこれまでAMだけだったけれど、5月30日からFMでも放送を始めたよ。

まなぶ どうしてFM放送を?2016060804-5_radio

お父さん AM放送の電波を流す施設が海沿いや低いところにあり、津波が来たら使えなくなるかも知れないからね。和歌山県が海南、御坊、田辺の山にFM放送の電波発信施設を建てたんだ。

まなぶ 両方あると安心だね。

お父さん FMは電波の届く範囲が狭いけれど、ビルの中などAMが届きにくいところにも届くし、音もきれい。和歌山市の近くだと94.2メガヘルツに合わせると聞けるよ。和歌山放送だけでなく、コミュニティFMも防災に熱心だよ。

 

写真=水や食料と一緒に携帯ラジオを準備しておこう

 

(ニュース和歌山2016年6月8日号掲載)