岩出小6年 山本勇気くん 初の写真展

 雪国の夜を照らす寝台列車、住宅街に溶け込む色あせたローカル線車両…。映画のワンシーンを切り取ったようなドラマチックな鉄道写真が並ぶ。小学校卒業を記念した初めての個展「ぼくが見たモノ〜夢、希望、未来へ…」を3月26日㊋〜31日㊐、和歌山市満屋のアクアで開く。

 小学2年の時、大阪─札幌を走る寝台列車、トワイライトエクスプレスに乗り、鉄道写真のとりこになった。「レールのきしむ音、窓を流れる景色、車両の色や形も様々。電車は見て、乗って、撮っても楽しめる」

 撮影時は、JR貨物の制服と帽子がお決まりのスタイル。休みの度に県内外へと電車を追いかけ、地域や季節ごとに異なる列車の表情を収めてきた。撮りためた写真は1万枚。「大好きな鉄道の魅力を伝えたい」。卒業を節目に、憧れだった個展で自信作30点を披露する。

 目指すはプロカメラマン。「腕を磨き、電車を風景の一部としてとらえてみたい。写真でたくさんの人に楽しさや癒やしを届けられれば」。夢と希望を胸に、未来へと走り出した。

(ニュース和歌山/2019年3月23日更新)