《回答者》
乳腺外科
さくらい乳腺外科クリニック
日本乳癌学会認定 乳腺専門医・医学博士 櫻井 照久院長

 乳がんの症状には、しこり、腫れ、へこみ、乳頭分泌、痛みなどがあり、最も典型的な症状は「痛みのないしこり」です。乳がんは日本人女性のがんの中で最も多く、特に40〜60代の女性がかかりやすく、若年者、高齢者と全年齢で増えています。治療の進歩で早期発見できればほとんどが治る病気です。

 乳腺外科医の触診、マンモグラフィー検査、エコー検査、生検で診断がつきます。マンモグラフィー検査とは乳房専用のレントゲン装置で、圧迫による痛みを伴いますが、最新装置では痛みを軽減する性能を備えている機種もあります。

 早期発見のためには、セルフチェックも大切です。イラストのように入浴時に、へこみがないか胸をなでるように触ってしこりや分泌物の有無を調べます。40歳頃になりましたら定期的なマンモグラフィー検査を受けることをおすすめします。もちろん、年齢にかかわらず、気になる症状があれば乳腺外科を受診してください。

(ニュース和歌山/2021年2月27日更新)