和歌山市民会館の舞台裏で働く人を取材する小学生向けのワークショップが8月2日に開かれ、20人がキッズ記者に挑戦した。ニュース和歌山の林祐司記者と、エフエム和歌山パーソナリティの宇和千夏さんが講師を務めた。

本紙記者から基本学ぶ

 子どもたちが地元の魅力を発見する「わかやまカルチャー★キッズ探偵団」の一環。まずは林記者から「『いつ』『どこで』『だれが』『なにを』『どうして』『どのように』を必ず聞きます」と取材の基本を教わり、「回答に対し、さらに質問すると記事が良くなります」とアドバイスを受けた。

 質問を考え、4グループに分かれて照明室や舞台袖を回り、技術スタッフに話を聞いた。照明担当の三並史典さんにインタビューした班は「どうしてこの仕事に就きましたか?」と質問。「お芝居を見るのが好きだったからです」と答えをもらい、さらに「この仕事をしてどれくらい?」「大変だったことは?」と続け、ノートに書き取った。

 最後に聞いたメモを元に、原稿を書き上げた。姉弟で参加した川永小6年の松尾紗里さんと4年の圭登くんは「聞き取ったコメントを文章にするのが難しかったです」、和大附属小5年の井谷大貴くんは「見えないところで頑張っている人がいることが分かりました。また取材してみたい」とにっこり。

 キッズ探偵団をまとめるワークショップ専門企画「みんなの木」の岡本伸子さんは「相手を思いやり、文章で伝える力は将来、地域社会や職場で必ず生きるはず」と目を細めていた。完成した新聞は10月、市民図書館やコミュニティセンターで配布する。

写真=林記者(中央)の指導を受けてインタビュー

(ニュース和歌山/2017年8月12日更新)