第2・4水曜号掲載の「ニュース和歌山子ども版」。みんな読んでくれているかな? 今回は2018年の干支いぬにちなみ、目の不自由な人を案内する盲導犬について紹介します。ラブラドール・レトリバーのメス、メルシー(8)を迎えて6年、和歌山市の坂井法子さん(59)に話を聞きました。

──メルシーの仕事は?

 「目の不自由な私が、安全に歩けるように助けてくれます。曲がり角や段差では止まり、障害物があればよけて、私が指示をすれば、階段やドアなど目的の物を探してくれます」

──一緒に行く場所は?

 「外食や買い物、電車に乗って習い事に行く時もそばにいます。私がイスに座るとメルシーは足とイスの間に、食事中はテーブルの下に入って、おとなしくしています」

──メルシーにできないことは?

 「信号の判断や道順を選ぶ事はできません。指示を出すのは人間です。私はメルシーに、メルシーは私に、お互い命を預けています。エンジンをかけたまま止まっている車がエンジンを止めてくれれば、車が動かないと分かります。周りの人の協力がうれしいですね」

写真=メルシーはバッチリお仕事モード

 

まちでワタシたちを見かけたら・・・

♥犬を見つめない、呼ばない、触らない。
 何でもできるイメージかもしれませんが、実はワタシ も気が散っちゃうんです。犬には〝優しく無視〟を。

♥声をかける時は人に
 車が通る交差点や、人の多い駅などは、ワタシがつい ていても危険がいっぱい。盲導犬使用者が困っている のを見かけたら、人に声をかけてね。

(ニュース和歌山/2018年1月1日更新)