海外青年との交流を通じ、青年リーダーを育成する内閣府の「地域コアリーダープログラム」で2月、オーストリア、ドイツ、ニュージーランドから13人が来和した。23日には日本青年との意見交換会が和歌山市で開かれた(写真)。

 青少年育成、高齢者福祉、障害者関連で活動する日本青年の海外派遣と外国青年の招へいを行う内閣府の事業。今回は青少年育成に携わる外国青年が和歌山を訪れ、同事業OBらでつくる海友会が、和歌山でのプログラムを企画した。

 意見交換会には、日本青年24人が参加。「地域の大人に対し、青少年育成の必要性を啓発する方法」をテーマに話し合ったグループでは、外国青年が「子どもの成長は家族、親族が見ることが第一義で、大人たちの隣近所にいる他人の子への関心が低い」と悩みを打ち明けると、日本人青年は、登下校の見守り活動や子ども会といった日本での事例を紹介した。

 参加した同市の増田浩至さんは「日本では青少年を支援、擁護する対象と捉えがちですが、海外では議会に子どもの参加枠を設けるなど社会の一員として強く意識されていることが印象的でした」と感心していた。

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 ◎海外派遣事業帰国報告会&新年度事業説明会…3月18日(日)午前9時半、和歌山市手平のビッグ愛9階。青年リーダー養成を目的とした海外派遣事業参加者による帰国報告と、来年度の募集を紹介。無料。海友会(kaiyukai.iyeo@gmail.com)。

(ニュース和歌山/2018年3月10日更新)