洋裁が得意な地域の人からエプロン作りを学ぶ授業が、和歌山市西庄の八幡台小学校で行われている。全6回で完成する予定で、5月18日には6年2組と3組の64人が縫製に挑戦した。3組の古野七帆(ななほ)くんは「とても分かりやすく教えてもらい、ミシンを上手く使えるようになってきた。授業をきっかけに、他の裁縫もやってみたくなりました」と笑顔を見せていた。

 洋裁経験のある地元の女性6人を講師に迎え、毎年、6年生がエプロンを製作する家庭科の授業。この日は、エプロン型に切り取った布の端をアイロンで折り込み、しつけ縫いをしてミシンをかけた。「ボビンの糸がからまってミシンが動かない」「返し縫いがよく分からない」といった児童の質問に、女性たちが丁寧に対応。鮮やかな波縫いや素早い糸通しとこなれた手つきに、子どもたちは感心していた。

 3組の北村百愛(ももあ)さんは「地域の人たちが『あともう少しで完成するよ』と励まし、優しく質問に答えてくれました。他にも家で使える物の作り方を教わりたい」とにっこり。指導した赤羽静代さんは「孫のような世代の子どもたちと接する機会が減る中、顔見知りになり、地域につながりができるのが何よりのやりがいです」と話していた。

写真=ミシンのかけ方をボランティアに教わった

(ニュース和歌山/2018年5月26日更新)