県内の音楽関係者らでつくる「わかやま歌のちからの会」は、新たなご当地ソングと歌手を募り、来年1月に県民文化会館で開く歌謡コンサートでお披露目する。副会長を務めるシンガーソングライターの羅布陽介さんは「和歌山の日常を切り取り、うまく表現した曲を待っています」と呼びかける。

 同会は歌で地元を盛り上げるため、ライブハウスやカラオケ喫茶の経営者、歌手らで2月に発足。まずは、これまでに作られた和歌山の演歌や歌謡曲、和歌山にゆかりのある歌手の調査を始め、5ヵ月で400曲以上、歌手127人を確認した。

 今回、この中から眠れる名曲にスポットを当てると共に、新たなご当地ソングと歌手を誕生させようと、県内6ヵ所でオーディションを開催。10月31日(水)まで、和歌山にちなんだオリジナル曲を募る。羅布さんやシンガーの古家学さんらが審査に当たり、1月20日(日)のコンサートでグランプリ曲を発表。また、合格者のステージ披露のほか、現役の地元歌手らが次世代に歌い継ぎたい故郷の名曲を熱唱する。

 岩橋和廣事務局長は「和歌山はカラオケ普及率日本一の記録があるほど歌うのが好きな人が多い土地。県外で音楽活動をする若い人も多いと思う。新たな出合いに期待します」とにっこり。

 楽曲は和歌山をイメージする歌詞の未発表曲。グランプリは賞金5万円を贈り、CD化する。オーディションは9月14日(金)、和歌山市畑屋敷千体仏丁のサラスバディ、30日(日)は紀の川市穴伏のカラオケいろは。参加費3000円。詳細はLURUミュージック(073・457・1011)。

(ニュース和歌山/2018年8月22日更新)