ゴミ拾いに競技要素を加えた「スポーツゴミ拾い(スポGOMI)」。9月22日㊐にはねんりんピック紀の国わかやまの開催50日前イベントとして紀三井寺公園で行われる。主催する和歌山県庁県民生活課は「競技性が加わることでゴミ拾いが積極的になる。ゴミ拾い活動を専用サイト『クリーンアップわかやま』に投稿してもらい、美化意識を高めてゆきたい」と話す。

 

ゴミ拾い 競技に

 スポGOMIは2008年に東京で始まり、15年の紀の国わかやま国体の際に盛り上がった清掃活動をより楽しく、継続できるようにと16年に県が導入。年2回行ってきたが、昨年からはねんりんピックに向け、開催地を増やしている。

 ルールは、3~5人のチームで参加し、決められたエリア内で制限時間内にゴミを集める。燃えるゴミは1㌔100ポイント、ペットボトルは1㌔150ポイントなど拾った量と質で競う。8月24日に上富田町で実施すると企業や中学校のクラブ、家族など26チーム109人が参加し、計90㌔集まった。

 22日は午前9時半、紀三井寺公園集合。また、10月6日㊐9時半は海南市日方の保健福祉センター周辺で実施。いずれも無料。申し込みは同課HPでダウンロードできる用紙で。同課(073・441・2598)。締め切りは紀三井寺が9月13日、海南が27日。

写真=8月、100人以上が参加した上富田でのスポGOMI

 

清掃を「見える化」

 また、県はゴミ拾い活動の状況が分かるサイトを昨年9月に開設した。個人や団体で登録し、ゴミを拾った時の写真や量、コメントをつけて地図上に投稿可能。別の利用者からコメントや感謝の気持ちが伝えられる「ありがとう」ボタンでコミュニケーションがとれるほか、不法投棄を発見した場合、写真付きで通報できる。

 同課は「知られずに終わりがちなゴミ拾いを共有し、エールを贈り合うことでやりがいにつながる。個人の清掃活動が俯瞰(ふかん)でき、ゴミがたまっている場所や自治会などの清掃で抜けている場所を見つけられる。取り組みが広がれば捨てる人は減るはず」と期待する。

 サイトは「クリーンアップわかやま」で検索するか、スマートフォン向けアプリ「ピリカ」で利用できる。登録無料。

(ニュース和歌山/2019年9月7日更新)