体育館に響き渡るオーケストラの旋律と子どもたちの歌声──。岩出市清水の岩出小学校で11月29日、神奈川フィルハーモニー管弦楽団60人が来校し、全校児童362人と共演した。

 オーケストラによる演奏の後、高学年189人がリコーダーで同団と『威風堂々第1番』を披露。さらに校歌を全校児童がプロの演奏で合唱すると、保護者や地域の人は大きな拍手を贈った。

 6年の新家悠真くんは「オーケストラを初めて見た。大きな音に体育館の床が振動して、響いているのが分かった」。中尾栞奈さんは「迫力があって、指揮の人がみんなを盛り上げてくれたので、私もノリノリになった」とうれしそう。

 神奈川フィル団員で、紀の川市貴志川町出身のヴァイオリニスト、野村幸生さんは「地元にとても近い小学校で演奏できたのは感慨深い。児童のみなさんがすごく元気で、一体となって楽しい演奏ができた」と目を細めていた。

(ニュース和歌山/2019年12月7日更新)