紀の川市の西川寬巳さん 10冊目の紀行書

 日本の懐かしい風景や伝統、歴史を追い求め、全国を鉄道で旅する紀の川市貴志川町の西川寬巳さん(91)が10冊目となる紀行書『にっぽんの旅 こんな旅』を7月15日に出版した。

 北は北海道から南は高知まで、2017~19年に訪れた101ヵ所を紹介。富山県・新湊漁港の昼セリや滋賀県・鵜川の棚田、川に囲まれた徳島県のひょうたん島などについて感想をまじえてつづった。長野県で300年近く続く大鹿歌舞伎、静岡県の大井川にかかる世界で最も長い木造歩道橋の蓬萊(ほうらい)橋ほかの歴史にも迫る。

 「旅と旅行の違いは何か? 一人で自由に回れるのが旅というのが私の哲学。新婚旅行以外、昔から旅と言えば全て一人旅でした」と笑う西川さん。「自由であるがゆえ、これまで日本の心を求めて旅を続けてこられました」とかみしめている。

 B6判、403㌻。1000円。宮脇書店和歌山店とロイネット店ほかで販売。西川さん(0736・64・4109)。

(ニュース和歌山/2020年8月15日更新)