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 ガーデニングやエクステリア用品の開発、販売を行うタカショー(海南市南赤坂)の高岡伸夫社長が5月、書籍『ガーデンセラピー 心身を癒やす究極の自然療法』を幻冬舎から出版した。最も身近な自然である庭づくりの癒し効果を解説し、実践例をまとめた一冊。高岡社長は「日本は世界トップクラスの長寿国ですが、周囲の支援や介護の必要なく暮らせる健康寿命は平均寿命より10年ほど短い。この10年を少しでも減らすことができるよう、心身共に健康的な暮らし方を提案したい」と語る。

 1980年のタカショー設立以来、高岡社長はガーデンエクステリア事業に36年間携わってきた。日々の暮らしの中で無理なく、楽しみながら取り組める健康法として、ガーデンセラピーを提唱する。

 著書では、現代人が深刻なストレスにさらされている現状についてデータをまじえて紹介し、病気になる前の予防医療の重要性を強調。その方法として、芳香療法、森林療法、園芸療法などガーデンセラピーが持つ6つの効果を説明した。さらに狭い場所でも育てられるハーブについて、その効果と栽培方法を解説している。

 週末は自宅庭の手入れを欠かさない高岡社長。4月には医療や介護、園芸などの専門家と共に日本ガーデンセラピー協会を設立し、自ら理事長を務める。協会ではガーデンセラピーの研究を学術的に進めるほか、資格認定試験を実施して各地で園芸教室などを開ける人材を育成し、普及を図る考えだ。

 「〝家〟だけでなく、〝庭〟がそろって〝家庭〟です。庭は隣近所の人と会話を楽しみながら作業する場所にもなる。五感に働きかける庭は笑顔と健康を育む舞台です」と思いを込める。

 書籍は四六判、204㌻。1512円。幻冬舎メディアコンサルティング(03・5411・6440)。

写真=ガーデンセラピーについて語る高岡社長

(2016年6月18日号掲載)