和歌山特産の梅干しに親しんでもらおうと、県、県漬物組合連合会ほかは食育月間の10月に「梅干しで元気!!キャンペーン」として、県内の全小学校と特別支援学校の計262校に梅干しを贈っている。3日には和歌山市松江北の松江小学校4年生78人に南高梅を手渡した。

 河島歳明理事長は「和歌山は日本一の梅産地です」と語りかけ、「梅の花はいつ咲きますか」「なぜ体に良いのですか」と質問。また、「梅の木は最低5年が経たないと実がならず、10年、15年と実を付けるよう、苦労して育てています」と説明した。

 子どもたちは、「6月に咲く」「2月」など口々2016108_umeに回答。また、「クエン酸があるから体にいい」と話し、質問者を驚かせる子もいた。土手中優誠くんは「実がなるまで5年以上かかることは初めて知りました」と感心しきりだった。

 一方、舩橋芽唯(めい)さんが「なぜ、梅干しという名前がついたのですか」と聞くと、連合会の河本武さんが「昔は干さずに塩で漬ける梅漬けが一般的でしたが、干すことでおいしさが増す。夏の一番暑いころに干すのを土用干しと言い、広まりました」と応じた。

 河島理事長は「食生活の洋風化や核家族化で、梅干し消費量は減少傾向。子どものうちに親しみ、食べる習慣をつけてほしい」と話していた。