大学や専門学校の教員が子どもたちに研究分野について分かりやすく教える「親子で学ぶ 子ども大学わかやま」が12月16日(土)午前9時45分、和歌山市栄谷の和歌山大学で開かれる。地元の子どもたちに知的好奇心を膨らませてもらおうと有志が初めて企画。準備を進める神保紀代子さんは「専門分野の最先端を知る人が子どもたちに学びを届けます。学期ごとに開き、実践も取り入れたい」と描く。

▲「子どもたちに夢を届けたい」と実行委メンバー

 郷土の歴史や文化を学ぶ講座を自主的に開く神保さん。3年前、埼玉県川越市を訪れた際に子ども大学を知った。「講義内容が面白く、大人も子どもも真剣に話を聞く。その道のプロが楽しさを伝えることは深い学びにつながり、将来の夢や目標を意識する機会になるはず」。2008年に川越で日本初の子ども大学を始めた和歌山出身の酒井一郎さんからアドバイスを受け、準備を進めてきた。

 「はてな学」「生き方学」「ふるさと学」から開催ごとにテーマを決めて開く。今回はふるさと学で、和歌山大学の足立基浩副学長が「まちづくりってなに?」、奈良県立大学客員教授のデービッド・アトキンソンさんが「外国人からみた和歌山」と題し講演する。

 実行委員の角野寛典さんは「子どもの人生に深くかかわるキャリア教育が遅れているように感じます。地産地消のように、県民は県民で育て、地元で就職して還元できる流れを目指す」と意気込む。

 無料。小学4〜6年と保護者対象。希望者は住所、氏名(ふりがな)、電話番号、学校名、学年、メールアドレスを13日までに実行委(FAX073・421・1113、メールsalon_wakayama@yahoo.co.jp)。

(ニュース和歌山/2017年12月6日更新)